『友罪』

『友罪』(5月25日公開)


この映画の答えはどこにあるんだろう…。

きっと一生かかっても見つからないと思う。

見終わった後も後ろから引っ張られるようなズシッと重たい空気が漂ってる…。

生田斗真さんと瑛太さんの演技で更に重圧感が増し未だに私の気持ちは行方不明。

心許せる友達にもし取り返しのつかないような過去があったら…。

そしてそれを知ってしまったら…。

何事もなかったようにその友人に対して振る舞う事が出来るかと言われると、どうしていいか解らない衝動にかられてしまってそれを受け入れようにも受け入れられず悩みに悩む自分を想像する…。

人には大なり小なり闇のような暗い過去もあり、それを誰かに打ち明ければどんなに楽になるだろうと思うけど言葉にするにはなかなかの勇気が必要だし、精神的苦痛が自分にも場合によっては相手にも伴う事になってしまう。

この映画には考えられる以上に考えさせられた。

原作は「神戸連続児童殺傷事件」から着想を得ているようですが、この映画ではそうではなくすべての人が受け入れられるものではないかもしれないけど、あえて加害者側のものに寄せたそうです。

瀬々監督は「神戸連続児童殺傷事件」とは切り離さなくてはいけない事をまず念頭に置いたそうです。

最後の生田斗真さんの言葉が胸に突き刺さり今でも頭の中を回ってます。

『64 ロクヨン』の瀬々敬久監督作品にまたしても悩みの渦に放り込まれてしまった…。

しばらく考え込みそう🌀

皆さんはこの作品を見てどう感じるか楽しみです。

きっと"気持ちの迷路"に迷いこんでしまうかも…。

映画『友罪』

長崎市ではTOHOシネマズ長崎で5月25日から公開です。

是非映画館でお楽しみ下さい。



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